私こそ光る☆君 ~体育祭編~
誰が出てきたのか気になるけれど、顔を上げる勇気はない。

結局、俯いたままでいることにした。


すると……?



ポンッ。


突然頭に置かれた誰かの手。

現状が分からず、身を縮こまらせていると、その手は優しく頭を撫でてくれる。

何も言わずに二、三度繰り返し撫でてスッと離れていく。


顔を上げ、去っていく背中を見つめる。



『清龍……』


髪に手をやり、つぶやいた。


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