私こそ光る☆君 ~体育祭編~
清龍の背中を見送った後、とぼとぼと校舎内を歩き回っていた。
ここに転入してからずいぶん経つけど、こんな場所もあったんだ……。
普段使われていない教室を見つけ、隠れ家を見つけたような気分になった。
うん?
何だろう、あの扉……。
廊下のつきあたりで他とは趣(おもむき)の違う扉を目にする。
ドアノブに手をやり、回して軽く押すと重そうな見た目に反して簡単に開く。
扉の向こうに現れたのは……?