私こそ光る☆君 ~体育祭編~



『お、お兄ちゃん!?』


あまりの衝撃に思わず叫んでしまう。


大抵の事をさらりと簡単にこなしてしまう兄。

それゆえあの人は万事適当に手を抜いて、真面目に取り組もうとしない。


なのに今回は違った。

わざわざ紅白対抗リレーのアンカーとして自分が出場しているのだ。

しかも鋭い目つきをして……。


あの目は本気だ。

どうせいつものように自分の代わりに誰か適当な人物を送り込んでくると思っていた。


お兄ちゃんが本気になるなんてヤバイかも!?


遥大丈夫かな?


「位置について、よーい、スタート!!」


不安の中、リレー開始の空砲が鳴り響いた。


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