私こそ光る☆君 ~体育祭編~
「むしろ僕は愛でられるべき花だと思うんですけどね。

それも芳しき高貴の薔薇。

虫けらなんかと一緒にしないでください」


フッと笑う紫水。


あの技は……“黒薔薇の微笑み”だ~!!



「……っ」


あれだけ騒いでいたお兄ちゃんがまるで何かの毒気に当てられたかのように押し黙った。


「それから、お兄さんの考えにはもう一つ間違いがあります」


「お兄さん言うなっ!!」


あっ、立ち直った。

でも、“間違い”って何だろう?


< 174 / 186 >

この作品をシェア

pagetop