私こそ光る☆君 ~体育祭編~
「というわけで今回のことは妹である奏を側に置いておきたいという貴方のエゴでしかないんですよ、お兄さん?
それもひどく中途半端なね……」
昔の話を思い出して、思考に入り浸りそうになったところを紫水の声で引き止められた。
今はそんな場合じゃない。
「な、何が言いたい?」
若干うろたえながらも紫水に食ってかかるお兄ちゃんは、勇気があると思う。
もっともそれが禍を成すのだけれども……。
「中途半端なエゴならやめてもらえますか?
はっきり言って目障りなんですよね。
人を自分色に染めるなら、周り全てを染めてやるくらいのつもりでやってください。
覚悟が足りないのは奏ではなく、むしろ貴方の方なんじゃないですか?」
もの凄い威圧感を漂わせる紫水。
黒い。
今しがた紫水が口にしたように、全てを染めてしまえるような黒さだった。
それもひどく中途半端なね……」
昔の話を思い出して、思考に入り浸りそうになったところを紫水の声で引き止められた。
今はそんな場合じゃない。
「な、何が言いたい?」
若干うろたえながらも紫水に食ってかかるお兄ちゃんは、勇気があると思う。
もっともそれが禍を成すのだけれども……。
「中途半端なエゴならやめてもらえますか?
はっきり言って目障りなんですよね。
人を自分色に染めるなら、周り全てを染めてやるくらいのつもりでやってください。
覚悟が足りないのは奏ではなく、むしろ貴方の方なんじゃないですか?」
もの凄い威圧感を漂わせる紫水。
黒い。
今しがた紫水が口にしたように、全てを染めてしまえるような黒さだった。