私こそ光る☆君 ~体育祭編~
だが、それ以上に素早い動きで阻止される。


「おっと、ダメですよ、お兄さん」


余裕綽々でヒラヒラと頭の上で紙を振る紫水。


「う、うるさい!!

それを早く返せ!!」


お兄ちゃんが必死になって取り返そうとしている紙。

写真だということと、何やら人が写っているらしいことは分かったが、よく見極めようとした瞬間にひらりと裏返されてしまい、それ以上のことは分からない。


それにしても紫水、愉しそう……。


「お兄さんって、とっても可愛らしい恋人がいらっしゃるんですね?」


「だ~、言うな!!」


からかうように言う紫水に、ますます焦りだしたお兄ちゃん。


でも、あれっ?

何で今お兄ちゃんの彼女さんの話を?

っていうか何でそんなこと紫水が知ってるの?


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