私こそ光る☆君 ~体育祭編~
『ご、ごめんなさい……』


「あっ、ハルちゃん、ゴメンネ!!☆」


私は必死に、由依は呑気に謝ったけれど、遥の怒りは収まらず……


「お前ら車の中では大人しくしろっ!!

つーか離れろっ!!」


と怒鳴り散らしながら前に移動してきた。


『えっ、あ、ちょっ……』


「離せっ!!」


「やだっ!!☆」


抵抗する由依を私から無理やり引き剥がす。

懸命に私の服を握り込む由依の手から私をもぎ取った瞬間、遥は勢い余って私の上に倒れ込んできた。



ドキッ。


『「……っ//」』


間近で目が合うと二人同時に赤面する。


「いたたたた……。

あ~っ!!

ハルちゃん、ヒカちゃんに抱きついてる!!

僕のこと力ずくで引き剥がしたくせにずるいっ!!☆」


バッ。


由依が騒ぎ出すと遥は慌てて身体を起こし、私から顔を思い切り背けた。


(やべっ……// ←by 遥)


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