私こそ光る☆君 ~体育祭編~
『もう、いい加減にしてよ、お兄ちゃん!!』
……って、ああーーっ!!
“お兄ちゃん”って言ちゃった……。
まあいいか。
どうせ言うつもりだったし。
「「「お兄ちゃんっ!?」」」
由依、遥、清龍が同時に声をあげる。
3人共、驚きすぎてアイドルにあるまじき表情をしていた。
『う、うん……。
ごめんね、黙ってて』
「あちゃー、バレちまったか……」
真実を告げた瞬間、お兄ちゃんは自分の額に手を置いて脱力した。
そんなお兄ちゃんをどつく。
『も~、“バレちまったか”じゃないでしょ!?
何考えてるの!?』
「そりゃお前のことに決まってるだろ」
わかってない。
この人、絶対何もわかってない!!