私こそ光る☆君 ~体育祭編~
『どうしたの、お兄ちゃん?』


恐る恐るたずねる私の声にも反応せず、しばらく思考に没頭のち、何か思いついた様子でパッと顔を上げる



「お前ら俺と勝負しろっ!!!!」


そう宣言するお兄ちゃんの目には燃える闘志がみなぎっていた



『「「「「はぁっ!?!?」」」」』


5人口をそろえて全く同じタイミングで同じことを言う。


嫌な予感、当たっちゃったよ……。


「お前たちにはこの体育祭で俺と勝負してもらう」


『勝負ってどうやって?

体育祭って個人技だけじゃないでしょ?』


お兄ちゃんのバカな思いつきをなんとかして止めなくっちゃ……。


「その点は心配ない。

お前らは全員赤組、俺は白組だからな。

チームの勝敗すなわち俺らの勝負の結果だ」


一度暴走を始めたお兄ちゃんは止まらない。


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