私こそ光る☆君 ~体育祭編~
「ごめんね。

……通して?☆」


荒々しい息を整えながらのひと言。

その声がなぜか切なげに響く。

加えて前をまっすぐ見つめる、少し潤んだ綺麗な瞳。



そんな由依にファンは、


「私もうダメ……//」


と当然のごとく失神した。

卒倒を免れたとしても、放心状態に陥る。

これでは由依を捕獲なんてできるわけがない。


結局由依はバッタバッタとファンをなぎ倒し、あるいは骨抜きにして、一人余裕でゴールしてしまった。


由依が無事だったのは良かったけど……。

そんなのありっ!?

恐るべき破壊力……。


取り残されてしまったファンは、“熱中症”という名目で救護室に運び込まれた。


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