私こそ光る☆君 ~体育祭編~
目線の先には私を捕獲しようと待ち構えるファンの集団。
その先頭に立っていたのはなんと、ルリちゃんだった。
「光く~ん、さあ、私の胸に思い切り飛び込んできて~vv」
目が合った瞬間、ルリちゃんは両手をいっぱいに広げてそんなことをのたまう。
両脇に立ってる人が迷惑そうに顔をしかめているのにも構わずに……。
大衆の前での教師にあるまじき発言。
あまりの衝撃に何もないところで自分の足につまずき、最後のハードルも一緒に絡めて盛大に転ぶ。
かなりスピードを出していたため、それでも止まらずにゴロゴロと地面を転がっていく。
『いたたたた……って、うわぁ!!』
やっと止まった場所はルリちゃんの目の前。