私こそ光る☆君 ~体育祭編~
「なんでわかんないのっ!?

ヒカちゃん、障害物競走なんてバカな競技のせいでこんなに傷ついてるのにっ!!

大好きな人のこと一番に考えてあげられないなんて、本当のファンじゃないよっ!!☆」


声を張り上げて激昂する由依。



ビクッ。


ルリちゃんの震えが伝わってきた。


「ごめんなさい……」


謝りながら手を離し、頭を垂れてしゅんとしたルリちゃん。


何だか少しかわいそう……。


「……行こう☆」


私が解放されるや否や由依は私の手を掴み、落ち込んだ様子のルリちゃんをフォローすることなく置き去りにした。


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