私こそ光る☆君 ~体育祭編~
『……うんっ//』


あまりの可愛らしさに赤面しながら頷いた私だった。


「良かった~☆」


私の返事を聞いて満足した様子で笑った由依は今度は甘えるように抱きついてきた。

耳元で微かな幸せそうな笑い声が聞こえる。


ゆったりとした時間が流れていく。


しかし、その流れを止めた者がいた。



バンッ。


「おいっ、お前ら何やってんだ!?!?」


『「!?!?」』


蹴破られるような勢いで扉が開いたかと思うと、けたたましい声が部屋中に轟(とどろ)いて、由依と二人してビクッと身をすくめる。


「ったく、障害物競走で前代未聞の大ドジっ子ぶりを披露したかと思えば、蒸発してこんなところでイチャイチャしやがって……」


不機嫌な様子でそう言ったのは遥。

言うと同時に遥は無理やり由依と私を引き離す。


なんか、その言い方ムカつく。


『ムッ、そんな言い方しなくてもいいでしょ!?

たしかに競技は散々だったけどさ。

だいたい、私が誰とイチャイチャしようが遥には関係ないじゃない!?』


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