私こそ光る☆君 ~体育祭編~
ズテンッ。
『いった~』
出鼻を挫かれた。
何で前に進めないの?
膝についた砂を払いながら横を見ると、清龍も同じように転んでいた。
どうやら出だしのタイミングと足が揃わずこけたらしい。
あははは、どうりで……。
「どっちの足から出るか、確認くらいしたら……」
『あはは、ごめん。
清龍なら分かると思ったんだけど……』
いつもの“……勘?”ってやつで。
「俺、超能力者?」
『違うのっ!?!?』
「違う……と思う」
本気で思い込んでたよ。
だって、ナイサンの白石くんとテレパシーで意思疎通してたし……。