私こそ光る☆君 ~体育祭編~
「重かったっていうより……、抱き心地よかった……?」
首を傾げながら清龍は言う。
ほらね、重かった……って……?
『だ、抱き心地!?!?』
驚く私にコクリと清龍は頷いてみせる。
この人はなんでこうもあっさり危ない発言をするの?
なおかつ、清龍が言うとあんまりいやらしく聞こえないのがすごい……。
たぶん深い意味はないんだろうな。
抱き枕みたいな?
うん、そうに決まってる!!
勝手にそう結論を出した私。
それでも何となく居心地が悪いのには変わりない。
「……?」
ぎくしゃくとした動きで少し距離をとる私を、清龍は不思議そうに眺めていた。