忠告

私は自分がいきるために、気づかないふりをした。


「大丈夫…大丈夫…」

それから長いこと、お風呂に籠っていた

体はとっくに冷えている


「そろそろ…大丈夫かな?」


お風呂から上がり、リビングに向かった


「お母さん…?」


ある部屋の前で止まった

ここは以前、みんなの死体があった場所。


ドアを開くと、やはりみんながいた。


後ろをみたら、誰もいない。


もう、泥棒はいないようだ。


「お母さん?」

触ってみると、冷たかった


みんな、死んでいた



それに気づいたら、ひどい悲しみが押し寄せてきた


「お母さん!!ねぇお母さん!!目を醒ましてよ!!」

私の声に…答える者はいなかった


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