忠告
三
目を覚ますと、私のベッドの上にいた
しかし、今度は夢だとは思わなかった
何故だかわからないけど、多分同じ日を繰り返してるのだ。
「綾子。入るよー」
姉がノックもせずに入ってきた。
『やはり、一緒だ』
私は確信した
これは、私が私へと忠告しているのだ。
「あれ?今日は怒らないんだ」
姉が不思議そうな顔をした。
「はいはい。早くプレゼント渡してよ」
「なんで知ってんの!?」
「姉ちゃんの考えてることなんて、大体想像つくよ」
「ちぇ…、買わなきゃよかった」
そう言うと姉は、プレゼントを渡し、部屋を出ていった
私は生きるため、家族を守るために
作戦を考えた
パーティーをしなかったら、どうなるか。
きっと泥棒は、顔を見られたから、私たちを殺した。
パーティーをしなかったら、みんな早く寝て、気づかないだろう
その証拠に、侵入したときに、弟は最初撃たれていなかった
母が入り、気が動転した泥棒が撃ったにちがいない。
だったら、もっと慎重に行動しろよ
と泥棒に思うけどな。