心霊現状調査クラブッ
…/// た、たまらー―んッ!!
や、ヤバい 惚れてしまいそうです。

よし、 あたしも 絶ッ対 パーフェクトガールになってやるッ!!

童顔だろうが 幼児体型だろうが んなもん関係ありませんッ!!

あの部長様のようなパーフェクトガールになって 素敵な青春おくりますッ!!





―― キーンコーン カーンコーン ――

今日の学校は、これでおしまい。
放課後から自分達の興味のある部活を見学できるようになってる。

もちろん あたしは、華道部にまっしぐら。

荷物をまとめて教室を出ようとしていたら…

「李ぃ衣香~ッ! 」

ガバッ

「―!! 紗帆ちゃんッ!」

あたしに抱きついてきたのは、友達の安西 紗帆(あんざい さほ)ちゃん。

この子は、中1のころ あたしの学校に転校して来て、同じクラスになった。

おとなしく、机に向かってるよりも 活発に体を動かしているほうが好きなタイプの子。
特別 親友とかそんなんじゃないけど 普通に話せるクラスメイト。

今は、同中出身っていうこともあり こうしてよく一緒にいる。

「ねぇ ねぇ、李衣香は、何部 入んのぉ~?」

紗帆ちゃんは、あたしにくっついたまま聞いてきた。

「えっと、 華道部」
「あぁ~、華道部ねぇ。 部長ちょー綺麗だったよね~」

紗帆ちゃんは、あたしに くっついたまま その場でぴょん ぴょん跳ねた。

腕の力がますます強くなる。

「紗、紗帆ちゃん、 腕苦しいよ…」

あたしは、首に巻つく紗帆ちゃんの腕をタップ タップと叩いた。

「えぇ、 あ、そっか そっかごめん。」

パッと腕を離し、今度はひょこっと隣にきた。

「紗帆ちゃんは、バレーなの?」

次は あたしから質問。

紗帆ちゃんは、小学生の頃からバレーをしてたらしく、中学の大会では、チームを優勝に導いた人。

あたしも中学の頃体育の時間で何度か見たことがある。

バレーをしてる紗帆ちゃんは、まるで鬼…。
恐ろしすぎて近ずくことすらできない…。
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