心霊現状調査クラブッ
「もっちろん♪ バレーしかないでしょっ。」

満面の笑みで答える紗帆ちゃん。

あぁ、バレー部の皆さん、本当 かわいそうに…

「てか、李衣香 あのウワサ知ってる?」

…ウワサ?

「ううん。 知らない。 どんなウワサ?」

ウワサなんて思いつくことがないなぁー。

あっ、わかった! 科学の先生がヅラってことだ! ←ベタ

「わかった! 紗帆ちゃん! 科学の先生がヅラってことでしょっ!」

「違ぁ~っうッ!」

スッパーコーン!!

紗帆ちゃんのツッコミ炸裂。

「誰がそんな真実をウワサだと思うのッ!?」

真実って…
もっとオブラートに言おうよ…
せめてさ…

「じゃあ、何さァ~(泣)」

あたしは、紗帆ちゃんの鋭いツッコミが炸裂した頭をやすりながら言った。

 けっこう 痛いんですよ。 コレ…

「心霊部のことッ!!」

… 心霊部?

なんじゃそりゃ?

「なに それ?」

「部活だよ! 『心霊現状調査クラブ』 通称、心霊部ッ!!」

目をキラキラ輝かせながら 楽しそうに言う紗帆ちゃん。

…… 心霊現状調査クラブ?

なんて、オカルトチック……

…ん? けど、そんな部……

「ねぇ、そんな部活 説明会であったっけ?」

たしか、なかったような…
けど、あたし、華道部以外 ほとんど聞いてなかったもんなぁ← オイオイ

「ううん なかったよ~」

やっぱりだ。
あっさり言うな紗帆ちゃん…。

「いゃ~、ないわけじないんだよ。
心霊部… それはね、なにもかもが謎の部活なのだよッ!」

急にしゃべり方が変わった紗帆ちゃん。

「誰が、部長なのか 部員が何人いるのか そもそも、 なぜ 説明会にも参加しないのに、こんな部活が存在するのか…… とにかく全てが謎の部活なのッ!!!」

熱く語る紗帆ちゃん。
なんか、恐いです……

「へ、へぇ~、謎なんだぁ~」
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