【短編】シャーペン
ただの「仲が良い友達」にそんなこと言わないか・・・
「違うの!茜は全然…」
「そう覗いてたの!」
百合は黙ってて。
そう目で合図したが百合は顔を横に振った、が強行突破だっ!
「私が百合を無理やり誘って覗いてたの」
「本当なのか?」
「うん」
波留は私の言葉をしんじればいい。
それでいいんだ・・・
「最低だな…」
あーあ。
簡単に信じちゃって……
波留の馬鹿。
嘘だって気づいてよ。
「本当、最低な女ねー。
波留くん別のとこ行きましょ?」
あの甘ったるい高い声が嘘みたいに怖い声に豹変した。
そして、美亜ちゃんは波留の手を引っ張ってどこかへ消えて行った。
・・・これでよかったんだ。
私がこうなることを望んだんだ。
なのに・・・