【短編】シャーペン
次の日は、重い足取りで学校に向かった。
大丈夫だよね?
ううん。大丈夫だよ。
私はポジティブが取り柄なんだから!!
教室に入った瞬間に目についた光景に、私のポジティブ精神は砕かれた。
波留と美亜ちゃん…
仲良かったっけ?
まるで私への当て付けみたいに二人仲良く話していた。
それでも私は平然を装って席に座った。
負けるもんかっ!
そして、放課後になった時には精神崩壊寸前だった。
何でわざわざ私の前で話すの?
し・か・も!
わざとらしくさっ。
「づ が れ゛だ ー」
私はやっとの思いで下駄箱にたどり着いた。
ちゃんと帰れるか?私。
それさえも不安になってる私って…貧弱?
しかも、そんな日に限って百合は塾で先に帰っちゃうし…