【短編】シャーペン
その声の主の名前は百合(ユリ)。
私と百合の関係は"親友"と言えるもの。
だから、私が波留の事を好きだということも知っているは当たり前で・・・
「絶対に両想いだから大丈夫だって」
「そんな簡単に言わないでよっ」
それは私の本心である。
百合は何でも簡単に言い過ぎ。
しかも、両想いだなんてあり得ないから!
波留が私のことを好き?
あり得ないっあり得ない。
でも百合が、私と波留が両想いだって言う理由もないこともない。