監禁ブラックムービー

「なぁ…」

空は無表情で問いかけて来た。

「何?」

「あのさ…ちょっと病院に行ってくる」

「そんないちいち言わなくて良いよ?私も行かなくて良い?」


「…大丈夫。お前はここで待ってて?」


空らしく無い言葉…


「んじゃ!気を付けてね?」


「おう!行ってくる」


空はゆっくりと玄関の前に行って呟いた。


「置いていって良いのか?」


私はわざと聞こえなかったフリをして、空を見送った。


「いってらっしゃい!」

< 102 / 220 >

この作品をシェア

pagetop