監禁ブラックムービー
【倉木空 様 】
私は勢いよく空がいる病室のドアを開けた。
「空!」
空の頭は包帯で巻かれていた。
「空…私が見える…?」
空はぼーっと私を見つめながら言った。
「…見える…よ」
「そらぁぁ!!!」
私は耐えられなくなった感情を一気に出した。
そんな私を、空は優しく私の頭を撫でた。
「…泣く…なよ…」
言葉を思い出す様に空は言った。
病状は悪化していた事が分かった。
「空、少しでも…生きてよね…私…空が好きだよ…」
「…お前…大丈夫だよ、泣くなよ…」
何が大丈夫なの…
優しいよ…
「ずっとここに居て良いかな…?」
空は私の目を言ってくれた。
「ずっと…俺の傍に居てくれ…」