監禁ブラックムービー

「俺…お前を、信じて…良かった…」


空は必死に私の手を握ってくれた。


「…空、ありがと…」


私も空の手を握り返した


「…詩美、お前一人になっても、絶対に命を捨てんなよ…」



……空……

最後まで優しすぎる…


「…空…」


「大丈夫だよ…俺は、詩美とは切れない縁だから…
それに、お前が必要とする奴、いると思うから…」


空は私の頬にキスしてくれた。


「ありがと…ねぇ空、私…
頑張って生きるから、空も少しで良いから…
私の為にも空の為にも…
生きてね…?」


空は小さく頷いてくれた


そして空は言った。

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