監禁ブラックムービー
「俺、お前と家族で一緒に住んでた時からずっと好きだったんだ…」
…そうなんだ…
ずっと優しくしてくれてたよね…
あの頃の懐かしい記憶がよみがえってきた。
「でも、十歳も年が離れてる妹を好きになる事がどうしても何か…何かが引っ掛かったんだ…」
私は黙って話を聞いた。
「お前が俺の事が好きだったのも、何となく感じたんだ…自惚れかもしれないけどさ……」
春兄ちゃんは少し照れながら話した。
「でもやっぱり妹を好きになるのを許せない俺もいた…」
春兄ちゃんがくれた優しさを私は次々と思い出してきた。