監禁ブラックムービー
青白い顔の空がいた…
「空、私…来たよ…?何で寝てるの…?…分かった!また無視してるんでしょ!」
空は起きてくれない。
「嘘でしょ?睨まないの?笑わないの…??」
もう自分でも分かってるのに…
「ねぇ…本当に…」
私の近くにいた若い看護師は泣いていた。
「…空…約束したもんね?私、もう泣かないって…でも悲しいのは当たり前だよね…??寂しいのも……当たり前だよね……?」
私はギリギリまで出て来そうな涙を流さない様に上を見上げた…
「ねぇ空……空が先に逝っても待ってるよ……」
私は空の頭を撫でた…
「ごめんね…毎日会えば良かったね…?空、強がるから……」
私は……
この真っ白な部屋を出ていった。
…空…
……待ってるよ……