監禁ブラックムービー

「二人を殺したのは私です…!!本当に本当…申し訳有りません…ごめんなさい……!」


詩美は私の足元で土下座をした。


「待って下さい!そんなに…」


私は今、何も言う事が出来ない。


…あんな過去があるって言うのに…


私、どうすれば良いか…


「とにかく…もう辞めて下さい…」


私は急いで詩美をたたせた…


「私の言葉が届いてくれましたか…?」


「…良かったです…」


「何がですか…?」


「気付けたんですよ?
詩美さんが自分から罪を認められて、だから自分をもう責めないで?
二人にだってちゃんと伝わっているはず…」


伝わっているよね…?

お父さん…空…?

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