翡翠の姫君〜Side*STORY〜
「ガクーっ!!!!
ちょっ、それ取って!!」
「はぁ!?それってどれだよ!!」
隣の部屋から戻ってきた俺にいきなり叫ぶエミリア。
高い台の上で背伸びしながら、電気を触っている。
「それそれ!!!そこの電球っっ!!」
「電球ー!!!??」
どこだそれ!!!
怒鳴りそうになるのを抑えながら、辺りを探す。
「はやくガクーっっ!!!
落ちるっ!!」
「おまっ…急かすな!!!!」
そう言った瞬間、カルテに埋まっていた電球を見つけた。
とっさにそれをエミリアに手渡す。
「ありがとっ!!!」
そう言ってガチャガチャと電球を換え始めた。