翡翠の姫君〜Side*STORY〜
あと一つ驚くべきこと。
それは…
「ほんとに…
何やってんだ、おまえは。」
「れっレオ!!!??」
…そう。
アルバニア王国・第2王子の
レオ殿下の友人だということ。
一国の王子を呼び捨てまでして…
いろんな意味で感心するよ…
「み、見てたの…!?」
「あぁ。最初から全部な。
ガクがいなかったら俺が出て行くとこだった。」
レオ殿下はそう言いながら、窓の縁に肘をついて話している。
「それなら、最初から来てくれたら良かったのに…」
「あははっ。悪い悪い。」
楽しそうに話す2人。
その光景はまるで
恋人同士のような。
そう思った瞬間、急に心臓が痛くなった。