翡翠の姫君〜Side*STORY〜




「………殿下……??」





俺…何か失礼なこと
言ったのか…!?





「なんて鈍い奴なんだ………」






「は……?
に、鈍い…?」





鈍いって、どういう意味ですか…?




そう尋ねようとする俺よりはやく、王子が口を開いた。






「とりあえず…
その痛みは病気じゃないから安心しろ。」




「…はあ…。」





「後はな…それは…
そっ、その…………


こ…………こっ…………」




「…………こ……?」




目を背けて、気まずそうな王子。





「…どうしたんですか?」





なかなか次の言葉が出てこない。





< 22 / 53 >

この作品をシェア

pagetop