翡翠の姫君〜Side*STORY〜
こんな所をセルトさんやティナさんに見られたらどうなるか…!!!
そう考えて、私は必死でレオの体を押す。
「レオっ…起きてってば!!!!」
だけどやっぱり動かない。
「…エ…ミ…リア…………」
私の名前!!??
何!?
起きてるの!!?
寝てるの!!?
どっちなのーーーっっ!!!!!??
もはや私はパニック状態。
ベッドやシーツからもレオの匂いがするし。
ヤバいヤバいヤバい!!!
そう思った瞬間。
腰に回してあった手が、一瞬緩んだ。
やった!!!!!
その隙にベッドから素早く抜け出す。
「………っっ………!!!」
助かった…!!!
バクバク鳴る心臓を押さえながら、レオが起きるのを待つ。