翡翠の姫君〜Side*STORY〜
あー………
「さむっ………!!!!」
あっという間に冬になり、外の景色は赤から白へと変わる頃。
私はガクと倉庫の整理をしていた。
倉庫だから寒さも厳しい。
「寒すぎるな…
さっさと終わらせよう。」
ガチャガチャと整理を続けるガク。
「そうだね…」
私も棚の整理を続ける。
看護師長の話によると、この倉庫は1年以上ほったらかしだったらしい。
その割りには、まだ綺麗な方だと思うけど。