翡翠の姫君〜Side*STORY〜
それにしても……
「寒い……」
なんかいつもより異常に寒気が…
それに体もダルい気がする…
昨日なんかしたっけ…?
「なぁエミリア。
この箱、その棚の一番上に置いてくれ。」
「はーい…」
ガクに手渡された箱を持ち、棚の上に置こうとグッと背伸びした。
―その瞬間。
グラッと視界が回った。
同時に体が地面に着いていない感じがする。
「えっ……ちょっ…
エミリア!!!???」
慌てるガクの声が聞こえる。
なんか前にも、こんな事あったような………
そう考えた後、ふっと意識が途切れた。