翡翠の姫君〜Side*STORY〜
『………ぉ…』
………ん…?
…誰か呼んでる?
『…っレオ…!!』
あれは……
『…エミリア!?』
俺はあの出会った森に立っていて向こうからはエミリアが走って来ていた。
そのままの勢いで俺に抱きつく。
『………い゛っ…………
どうした、エミリア?』
バランスを崩して2人一緒に倒れた。
俺の胸に顔を埋めたまま、動かないエミリア。
そっと肩に触れると震えていた。
何も言わないエミリアを俺は強く抱き締める。
腕にすっぽりと入るくらい華奢な体。