空からの贈りもの~先生と私の恋~
ギィー……
嫌な音を立てて、共同スペースの扉が開く。
「失礼します…」
一応声をかけてみたものの、中には誰もいない。
外観に比べて、中は綺麗に整頓されていた。
食堂、談話スペース、キッチン…
そんなに広くは無いものの、結構快適に過ごせそうだ。
「えっと、管理人さんは…」
昨日電話で聞いた話によると、管理人さんは2階の左端の部屋に住んでいるらしい。
私の部屋は真ん中だから、隣ってことになる。
初対面の人だから、ちょっと緊張するけど…
これから一緒の場所に住むわけだし、良い人だといいな…
そんなことを考えながら、2階への階段を上る。