先生が最初で最後だよ
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赴任してきた先生は18人。
香織が言っている先生がどの人なのかなんて、すぐに分かった。
女子はざわめく。
歓喜の声まで上がる。
舞台の上で、マイクを持つだけで騒がれる先生なんて初めて見た。
理奈は、椅子に座って静かに彼を見ているだけだった。
わからない。
先生がかっこいいなんてわからない。
「はじめまして。
生物を担当します、神里隼人(カミザト ハヤト)といいます。
難関高校を突破したあなた方を、更に鍛えて行こうと思いますんで、宜しくお願いします。
一緒に頑張りましょう。」
神里が話終えると同時に、初めて聴くぐらい大きな拍手が沸き起こった。