先生が最初で最後だよ
3
16時36分。
理奈は家に帰ってテレビを眺めていた。
結局、神里という教師は弁当を食べきれず、お腹を抱えて職員室へ消えて行った。
そして私は自宅。
あぁ…楽しくない。
楽しくない。
一人ぼっちに憧れて、
うるさい両親から逃げるように家を出た。
そうすれば
空っぽの心の中が、
満足感のようなもので埋まっていくのではないか…?
なんて、
現在の私は、昔と何も変わる事なく、
空っぽの私の心は、未だに空っぽのまま。