先生が最初で最後だよ
そして、涙が伝う頬をゆっくりと撫でる。
「岡田理奈、
お前は一人じゃないよ。あんな良い友達がいるじゃないか。
だから、そんな寂しそうは顔をするな。」
寂しそうなのはあなたの方じゃないですか。
理奈は神里から目を逸らす。
その寂しげな顔が
とても綺麗で、
繊細で………………。
私の中で何かが動く。
「ああの、
手を………………あの、ちょっと」
「え?
あ゛あ゛っ!!」
神里の手が、理奈の頬から離れた。
恥ずかしくて先生の顔が見れない。
「あ゛あ゛!教師としたことが!!」