先生が最初で最後だよ

そして私は一人暮らし。
ガミガミうるさい両親がいないので、快適だ。



理奈は、全ての準備を終えると家を出た。

‐8時20分‐


3階からエレベーターで降りる際に、私は無意識のうちに右胸に手を当てていた。


夢であればいいのに。


やっぱり、今日もない。


ある日突然、昔の身体に戻っているんじゃないかって、何度も考えた事がある。



そう考えるたびに、
生きる事が嫌になる。

苦しくなる。




「一階です」
エレベーターの扉が開いた。

理奈はゆっくりと、前に進んだ。


今日もやっぱり変わらない。
いつもとおんなじ青~い空。


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