先生が最初で最後だよ
時折空から降るピンクの花。
来年も見れたらいいな。
理奈が学校に着くと同時に、校舎の前にある掲示板の方から、走ってくる人がいた。
「りぃ~なぁ~!!!」
綺麗な黒髪に整った顔。
成績は常に上位。
親友の≪河田まい≫だ。
私にはもったいないくらい、とっても凄い友達だと思う。
「りなりなりなりなりなりなりなりな~」
おっきな瞳にいっぱいの涙を浮かべて、理奈に抱きつくと、歓喜の声を上げた。
「りな~!!!
もぉ嬉しい☆
きゃ~」
「ど、どうしたの!?」
「うきっ☆」
まいは更に抱きつくと、一人で跳びはねている。