先生が最初で最後だよ
「くるしい……」
理奈がそう言うと、まいはサッと抱きつくのをやめた。
ピースサインをするまいのおっきな目が、三日月になる。
「もしかして?」
「そう☆
そのもしかしてだよ☆」
二人は走って、掲示板を見に行く。
そこにはクラスの発表がされていた。
私たちの言っている「もしかして」ってのは、私達が一緒のクラスになるって事じゃなく
「ね?」
そう、彼女、河田まいの 大事な事。
「ホントだ!!!」
「やったァ!嬉しい!」
そう、彼女、河田まいの好きな人
「太田先生!バンザイ☆☆」
二人は抱きついて跳びはねる。
まいが嬉しい事は、私にとっても嬉しい!!