一億五千万と告げられた男 【実話】
本当は気持ちの中でどうでも良かった

そりゃ正直、こんな大金手にできたらどれだけ嬉しいか!

最近淋し気持ちもあった
妻、職場 友人など、それぞれの自分自身の事で一杯で、

俺と付き合うと、雑誌のネタにされてしまうんでは?と
近寄らなくなって

気が付いたら一人

今は、何か 刺激が欲しかったのかも知れない
最近のありきたりの現代に
みな、どう生き、どう接し、
どう付き合っていいのか
解らない毎日。

刺激すらなくなって
みな《感情のないロボット》
ようにも思える

もし、いや、これが、詐欺だったとしても、俺は 続ける事にした

きっと相手も、この現代に疲れきった《孤独者》も知れないから

雑誌のネタにもなりそうだ

そう思い、メールのやりとりをすべて、保存し。

やりとりを続けた




先程送られメールの番号を
8回にわけてメールをいれた

「送りました
もう、振込み完了しましたか?」


「いちいち聞かないで、黙って出来ないんですか?
そうやって色々言うだけ送信は出来るはずです」


タバコをすいながらある意味逆にこちらも、あらゆるメールを送ってやろうと考え、次のメールを送信した

「まだ振込みされて
いますが、どうなってますか?貴方詐欺でしょう?警察に告訴します このシステム解ってますよね?
あなたとメールを続けもう10万を使いました
もし、この後、変な数字入りのメールを送ったりしたら
警察に全部やりとりを
添付します 宜しいですね?」


このメールを最後に当分メールを ‘わ・ざ・と 返信しなかった

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