僕らの時間〈3〉
覇気が無かった藤原さんの目には覇気が戻っている。

初めて見る表情がそこには、あったのだ。

あんな顔をするんだ…。

じんじんと伝わってくる、高原さんが大事な人なんだと。

「なぁ、帰りアイス食って帰ろうや」

「おん、それで腹一杯とか言うなよ」

「うちは子犬か!」


なんて優しい顔をするんだろう。
あれは高原さんだけしか向けない笑顔なんだろう。





…………end………?




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