僕らの時間〈3〉
将来
朝の廊下は人で行き交う。
同じ顔に同じ時間にいる。
まるでドラクエのようだ。

「たかちゃーん!」

振り向く、たかちゃんを後ろからダイブした。

「おまっ!痛いやろうが!」

「だって、たかちゃんが見えたから」

二へヘと笑うと、たかちゃんは呆れた顔で溜め息をついた。

「もう半年もないんだねぇ」

「あ?ああ…せやな」





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