櫻舞い散る~儚い純愛
「これ何?」

そっと桜雪が受け取る。


「おばあちゃんの世界一大切な宝物よ。」


風呂敷を開くと…

小さな赤い髪飾りと手鏡だった…

「これは!?」


桜雪は祖母の顔を見る。

「正典さんから貰った物よ」

優しい眼差しの祖母…

正典さんとは祖母の愛した人…

「こんな大事な物!」
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