初恋は君にだけ。
トボトボと重い足を前に踏み出す。
初日からこんな沈んだ気持ちになるなんて考えもしなかった…
学校へ着くと、クラス発表がされていて友紀と同じクラスになれた。
「またよろしくね!」
「こちらこそ~」
軽い挨拶を交わしたあたし達は、指定された教室へと向かう。
ここは1年生だけの校舎だから先輩は立入り禁止らしい…
さすがに新入生だからか、皆落ち着いた感じで派手な人はあまり見られなかった。
「席近いね~っ」
「だね!鞄置いて探検しよぉ♪」
せめてこの校舎内だけの探検…迷子にもなりたくないしね。
あたしと友紀は鞄を置き、教室を出た。