初恋は君にだけ。





「ここが生物室…向こうがパソコン室…」




大きな掲示されてある地図に、あたしと友紀は見つめて整理する。




1年生専用校舎なのにも関わらず意外に大きくて、どこがどこだか全く分かんない。




「とりあえず真っ直ぐ行けば何とかなるっ!」




適当な友紀の提案に、不安になりながらもそそくさと着いていった。




まだ時間はあるし…何とかなるよね?




前にズンズン進んでいく友紀に、あたしは後ろからちょこちょこ着いていくと、大きな扉が現れた。




「ここ、何の部屋だろう?」




友紀は好奇心でそう言ってドアノブに手をやった。




扉のガラスから光が差し込んでる……って事は…?




ガチャッ




開けた瞬間、ザワザワとうるさい声が聞こえて眩しい光に包まれる。




「ここは…」




「……グラウンド?」




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