*キャラメルドロップ*

*悩める乙女*





「ハァ…ハァ…ッグ…ウッ…」


わたしは走り続けた。


咲音も追いかけて来てくれたけど、元陸上部の わたしには追い着けなかったようだ。


龍……。


龍、わたしに飽きたの?


そりゃ飽きるよね…


わたし、魅力ないもん。


でも、麗華ほど綺麗な子と、わたしを比べないでよ…。


そんなことを思いながら着いた場所は、屋上。


屋上の扉を開くと、眩しい光が差しかかる。


そして、その中に人影も見えた。



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