*キャラメルドロップ*




そしてわたしは沙羅チャンのほうを向く。


「沙羅チャン聞きました?いま守琉、まだ付き合わない、って言ったよ?」


沙羅チャンはまだ分からないようで首を傾げる。


「まだ付き合わない、って言ったんだよ?まだ、って言ったんだよ!」


やっと気付いた沙羅チャンは、顔を真っ赤にする。


「えと…、守琉?それって、…」


「うん、そういうこと」


「ッ、守琉ッ!」


「俺は、沙羅が好きです。付き合ってください」


「……ハイッ!」


きゃー///大胆ッ!


見てるこっちが恥ずかしいわ!


「ヒューヒュー」


希羅は待ってました、とばかりに二人をちゃかす


わたしも一緒になって、二人で遊んでいた。


こうして沙羅チャンと守琉の誕生日パーティーは、二人にとって最高の思い出となった。




< 58 / 76 >

この作品をシェア

pagetop